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Toggle羊毛フェルトあるある。だんだん理想とかけ離れるのはなぜ?
材料やキットを揃えて、いざ作ってみよう!と、ワクワクしたものの、工程が進むほど思っていたものとかけ離れていく。。。
なんてことはありませんか?
これ、実は羊毛フェルト初心者さん「あるある」なんです。
この記事では、ニードルフェルト講師が初心者さんがつまずきやすいポイントを徹底解説します!
・理想の形に仕上がらない。。
・なーんか、うまく行かない。。
・歪みをなおそうとしているのに更におかしくなる。。
このような お悩みをお持ちの方は、是非ご覧くださいね!
問題は2つ! ニードルの「刺し方」と「刺す場所」
ニードルフェルティングは、
刺したところが固まっていく=削れていく
というものなので、感覚的には“彫刻”に近いのではと思います。
「どこを」「どのように」刺したら良いか?
が間違っていると、どんどん歪んでしまうわけです。
感覚的に作業しがちですが、ニードルフェルティングの仕組みを正しく理解することで、より理解が深まり、どのような作品作りにおいても 最適な刺し方を判断できるようになります。
大切なポイントは2つありますので、それぞれ解説していきます。
ポイント1 ニードルを「正しく」使おう
ニードルフェルトで使用するフェルティングニードルは、ニードルフェルト専用に加工されたもので、側面に「バーブ」と言われる刻みがあります。
この小さな溝に、羊毛の繊維が引っかかることで、刺せば刺すほど繊維同士が絡まり、徐々に固まっていくのです。
初心者の方のレッスンでは、ニードルを「刺す」のでは無く「押す」ように動かす方がいらっしゃいますが、これではうまくいきません。
バーブをうまく「効かせる」ことがポイント。つまり、繊維がうまく引っかかるように動かしてあげると良いのです。
刺す時は「垂直方向に動かす」こと、そして、刺す時に繊維が引っかかる感覚も意識してみましょう!
さらに、垂直方向に正しく動かしているのに引っかかる感覚がない場合は、もしかすると羊毛をふわっふわの状態で刺しているのではないでしょうか??
- 材料をぎゅっとおさえてあげる
- ベースをきつめにつくる
など、なるべく繊維が密になるような工夫をしてみてください◎
ニードルの破損も少なくなるので一石二鳥ですよ♪
ポイント2 刺すべき「場所」を見極めよう
刺すべき場所を、正しく捉えるには?
ニードルフェルティングでは、材料を専用のニードルで差し固めていきますが、ニードルを刺す「位置」と「方向」がポイントとなります。
刺す場所を見極める
歪んでいるような?
なんとなく形がおかしいかな?
と感じる時には、理想の形よりも「はみ出している」場所を刺すのが基本です。
歪んでいる場所を刺すことで、そこにくぼみを作ることになり、さらに歪んでしまうことが多々あります。
ニードルで刺したところがくぼんでいく、ニードルフェルトの特性をよく理解して、刺すべき場所を見極めましょう!
刺す方向(角度)に注意する
刺す場所を見極めたら、針の動かし方=針を指す方向(角度) にも、注意をしてみましょう。
その前に、基本のおさらいですが
「ニードルは、真っ直ぐ刺して、真っ直ぐ抜く」
つまり、指す時と抜くときの角度が同じになるように垂直に動かす。これが大原則です。
これを踏まえた上で、適切な針の動かし方について、詳しく解説していきます。
例えば、図のような、丸いベースがあったとします。
これを、点線のラインに沿うように形を変えたい場合には、どうしたら良いでしょうか?
併せて、ご自身の場合についても考えてみてくださいね◎
それでは、正解の発表です★
刺す方向(角度)が違えば、仕上がりの形も全然違います。
適切な場所を刺していても、角度が違うせいで思い通りの形に近づかない。
という場合もあるわけです。
羊毛フェルトは、感覚的には“彫刻”に近いと書きましたが、
刺したところが、刺した方向に向かって窪んでいく
ということを覚えておいていただくと、今後の作品作りの役に立つと思います♪
ちょっとしたコツで 劇的に上達します♪
羊毛フェルトって、ニードルでひたすら刺し固めるだけの ある意味単調な作業に見えますが「とりあえず刺す」だけではうまくいかない場合もあります。
ちょっとしたコツを抑えるだけで、ぐーーーんと作品のクオリティが上がることもあります。
仕上がりの良し悪しよりも、まずは 楽しむことを大切にしましょう!
と、いつもお伝えしていますが、思い通りの仕上がりになるとやっぱり嬉しいし、より愛着が増すのも確かですよね♪
今回は、ごくごく基本的な内容ではありますが、初めてニードルフェルティングを体験した多くの方々が陥るポイントです。
自己流ではうまくいかない。。。と、つまづいていた方の参考になると嬉しいです!
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