気軽にはじめる羊毛フェルト♪ 基本の道具と簡単レシピ【動画あり】

ふわふわ・カラフルな羊毛をつかって、様々な作品作りを楽しむ「羊毛フェルト」
可愛いマスコットから、バッグや帽子まで、好みの作品を作ることができます。
初めての羊毛フェルトを気軽に楽しみたい方のために、基本の道具や材料、作品作りのポイント、初めてでも簡単なレシピをお伝えします♪

Contents

羊毛フェルト 代表的な2つの技法

羊毛フェルトには、大きくわけて2つの技法があります。
「どんな作品を作りたいか」に合わせて使い分けます。

Chie
Chie
2つの手法を組み合わせることで、
より幅広い作品作りを楽しむことができますよ◎

専用の針を使う【ニードルフェルト】

かわいいマスコットからリアルな動物まで、立体的な作品をつくることができます。


専用の針を使って整形していく手法のため、複雑な形や細かな模様など、繊細な表現ができるのが特徴です。

Chie
Chie
ちなみに、このブログでは、主に「ニードルフェルト」
に関する内容をまとめていますよ☆

石鹸水を使う【ウェットフェルト】

コースターからポーチ・バッグや帽子、ストールまで。羊毛を布状に仕立てる手法です。
平面的でしっかりした風合いの作品にするときに向いています。

ウールのセーターをお洗濯したときに、縮んでしまった。。。という経験をお望の方も多いと思いますが、この作用を使って作品を作る手法で、ぬるま湯や石鹸水を用いて、原毛を湿らせながら作品を作っていきます。

羊毛の種類

主な「羊毛」の種類

羊毛には、様々な種類があります。
中でも、メリノウール、ロムニー、コリデールなどが代表的です。羊の種類によって羊毛の質感に違いがありますので、ニードルフェルトに向いているもの、ウェットフェルトに向いているものがあります。

初めてで、羊毛を使いたい方は、代表的なメリノウールが手に入りやすく、カラーバリエーションも豊富なのでお勧めです。

加工された「羊毛」

ニードルフェルト向けに、加工された羊毛も販売されています。
芯材として使用するものや、シート状に加工されているものなど、いくつか種類がありますので、用途に応じて使用してください。

※画像左のフェルケットは販売終了となっています。Nail it! 羊毛フェルト他 いくつかネットでも販売されている商品があります。

アクリル素材のわた

ニードルフェルト専用に開発された、アクリル素材のわたわたです。
カラーバリエーションも豊富で、固まりやすいよう加工されていますので、制作時間の短縮にもなります。
初めての方でも扱いやすいので、特にこだわりがなければアクリルのわたをお勧めしています◎
(※ウェットフェルトには使えませんので、誤って購入しないようご注意ください)

羊毛フェルトで使う基本の道具

羊毛フェルトは少ない道具で気軽に始めることができます。
羊毛フェルトを始める時に必要な基本の道具をご紹介します。

フェルティングニードル

羊毛をフェルト化させるための専用の針です。


針の側面に“バーブ”と言われる「返し」がついているので、ちくちく刺すたびに繊維が絡まって、フェルト化していきます。

フェルティングニードルには、スピード針、仕上げ針など、たくさんの種類がありますので、用途に合わせて使用します。好みがあるので、色々なメーカーさんのものを試してお気に入りを見つけてくださいね♪

また、ニードルは折れやすく、先端がかなり尖っていますので、怪我などしないように、扱いには注意してくださいね。

◆ニードル選びのポイント

初心者の方には「レギュラー」など一般的なものがお勧めです。

Chie
Chie
私の場合、クロバーならレギュラー、ハマナカなら極細を使っていますよ♪

好みの問題もありますが、太い針は、
❶ 刺し後が目立つこと
❷ 刺す時に力がいるので疲れる
の2点から、個人的にはあまりお勧めしません。

でも、針をすぐ折っちゃうひとにはいいかもね♪
NETARO
NETARO

フェルティングマット

フェルティングニードルを使うときは、フェルティングマットの上で作業します。マットがあることで、小さな作品を作るときもテーブルや針先を傷つけることなく快適に作業できます。

薄いマットを使用する場合には、下にカッターマットや厚紙などを敷いて、テーブルが傷つかないよう保護することをお勧めします。

◆フェルティングマット選びのポイント

きめ細かく厚みがある物の方が、使いやすく長持ちなので、おすすめです。

Chie
Chie
フェルティングニードルもマットも消耗品ですが、
これまで色々試してみた結果、質が良いものの方が使いやすい上に
結果としてコスパが良いと感じます◎

そうそう。質って大事なんだよね〜。
安物買いの むにゃ むにゃ むにゃ・・・
NETARO
NETARO

基本の【丸】フェルトボールのつくりかた【動画あり】

動画でも解説している通り、「丸」は、羊毛フェルトの基本の形です。

「フェルトボール」をつくりながら、ニードルの動かしかたや、羊毛の扱いなど、基本が身につきます。
この先の作品作りがよりスムーズに楽しめますので、ぜひ練習してみてくださいね。

準備するもの

  • アクレーヌ(または羊毛) 2g
    お好みの色
  • フェルティングニードル
  • フェルティングマット

準備体操♪ニードルの使い方

フェルティングニードルは、細く繊細な道具です。
扱いを間違うと、折れたり曲がったりするだけでなく、指を刺してしまうなど思わぬ怪我の原因にもなります。

初めて使うまえに、ちょっとした準備体操で 感覚を掴んでくださいね♪

■ニードルの使い方 3つのポイント

  1. ニードルは真上から刺して真上に抜く。
    こうすることで、指を刺しにくく、ニードルが折れにくくなります。
  2. 同じ場所を刺し続けない。
    羊毛を押さえている方の手で羊毛を回転させて、ボールの全面をまんべんなく刺すようにします。
  3. しっかり刺す。
    フェルティングニードルの太くなっている部分あたりまで、しっかりと刺します。

作ってみよう♪

  1. アクレーヌ(羊毛)を広げて整えます
  2. 繊維に沿って、縦に半分に裂き、さらに半分に裂き、4つの束に分けます
  3. まずは「芯」を作ります。1束目のアクレーヌ(羊毛)を、端からくるくると巻いていきます。
  4. 巻きつけるときは、ややきつめにしっかり巻きつけます。

    ★ポイント→横に長くならないように、サイドを折り込みながら丸く巻きつけるとまぁるくなります◎
  5. 巻き終わりを、差し止めたら、全体を軽く刺して形を整えます。
  6. 続いて、次の束を巻き付けます。このときも、キュッとしっかり目に巻きつけます。新しい束を巻きつける際は、繊維の向きが交差するように巻き付けてください。
  7. ⑤⑥を繰り返して、残りの束を全て巻きつけます
  8. 全て巻き終わったら、ニードルでしっかり刺して、きれいなボールに仕上げていきます。この時、1方向から刺し固めるのではなく、羊毛の向きを変えつつボールの前面をまんべんなく刺すようにしてください。
  9. だいたい形が整ったら、手のひらで転がしてきれいなボール型に整えます。はじめと比べて、羊毛が固まっているのがわかると思います。ふわふわやわらかい部分があれば、部分的に差し固めてください。
  10. 差し足りない部分を指す→手のひらで転がす を繰り返して、硬さが均一になったら完成です

仕上がりの固さはどのくらい?


羊毛フェルトを始めた方が、まず抱くのが「どのくらいの固さまで刺せば完成なの?」という疑問です。

結論から言うと、作者の好みもあるので
A. これが正解という硬さはありません

ただ、ふわふわすぎると、型崩れや破損の原因になりますので、ある程度の硬さはあったほうが良いです。

固めがお勧めなのは、ブローチやキーホルダー、ポーチやバッグなど「日常で使うもの」です。
摩擦や引っぱりに耐えられるよう、ある程度の硬さが必要です。

逆に多少柔らかくても支障がないのは、マスコットやオブジェなど、飾っておくものです。

初めのうちは、
・どんな用途の作品か?
・どんな質感に仕上げたいか?
を考えて、仕上げると良いでしょう。

Chie
Chie
いろんな作品を作るうちに、適度な硬さや自分の好みがわかってきますよ♪

▼さらに詳しく知りたい方は、こちらでご紹介しています!

羊毛フェルトのコツ【程よい硬さはどのくらい?3つの見極めポイント】
https://fluffy-smile.com/blog/needlefelt-hardness-3point/

基本のフェルトボールのアレンジレシピ

羊毛フェルトの基本「フェルトボール」のアレンジ作品をご紹介します♪

たまご型のベースから作る、カンタン かわいい小鳥さんをつくってみましょう!

羊毛フェルトの小鳥さんを作ってみよう!

  • 主な材料と道具
    ・材料(羊毛フェルト2〜4色:ベース3グラム・その他少量)
    ・フェルティングマット
    ・フェルティングニードル
    その他、指サックや抑え手などはお好みでご準備ください
  • 所要時間
    〜60分(慣れれば30分程度で完成します)
  • おすすめのサイズ
    背の高さは、4〜5cmくらいのサイズ感がお勧めです◎

▼詳しい作り方はこちら
はじめての羊毛フェルト♪ 簡単かわいい小鳥さんの作り方
https://fluffy-smile.com/blog/how-to-make-wool-felt-cute-bird/

まとめ

羊毛フェルトは、少ない道具と材料で、気軽に始められますし、幅広い作品がつくれるので、少しでも興味があれば、ぜひチャレンジしてみましょう!

  • 何か初めてみたいけど、部屋が狭い
  • 物を増やしたくない
  • 忙しくてまとまった時間が取れない

このようなお悩みをお持ちの方でも、すき間時間を活用して気ままに楽しむことができます◎

手作りは、非日常。

日常を忘れて作品に没頭する時間は、とても価値のある豊かな時間です。

ふわふわの手触りと、色とりどりの羊毛に心躍らせながら、わくわくクリエイティブな時間を楽しんでくださいね!

 
Chie
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何つくろう♪
わくわく♪
NETARO
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ABOUT US

Chie羊毛フェルト講師
富山県出身|魚座のB型・動物占いは しっかり者のこじか です◎|好きな食べ物はきのことチョコ。羊毛フェルト作家 兼 講師で、ニードルフェルトに特化しています。羊毛フェルトをやってみたい初心者さん、もっといろんな作品を作りたい中級者さん、そして、オリジナリティを出したい方から、ハンドメイド作家を目指す方まで。あなたの個性や才能を生かすサポートをしています